文字の書体やフォントを少し変えるだけでも印象は大きく変わるものですね

私は業務の関係で、カタログやチラシなどを制作しています。実はこうした業務に携わるまで、カタログやチラシなどに対して特に興味を持って接してきたわけで無いため、どのようなものを作っていけば良いのか全く分かりませんでした。しかし、先輩社員の手ほどきもあって、段々と自分なりに知識を身に付けることが出来たのです。そうして制作物に慣れた頃、自分の中で試練がやってきました。

制作物を一から全部作れという指示です。それまでは先輩の手伝いをしながら、ああでもないこうでもないと校正をしていたのですが、ゼロの状態から作り上げていたわけでは無いのであくまでもチェックするという立場でした。ところが、今度は新製品の紹介チラシを一から全部作れというのです。これには参りましたが、会社員である以上、上からの指示は絶対です。それに自分自身のスキルアップのためにも、早めにこうしたことには携わった方が良いはず。というわけで、私も一念発起して頑張ることにしました。

制作物ってゼロの状態から作り上げるのって、本当に難しいですし大変なんですよね。ターゲットはどのような人が望ましいのか、製品のコンセプトは何なのか、それを上手く伝えられるにはどうしたら良いのか等々。とにかくあれやこれやと気を配らなくてはならず、本当に四苦八苦です。しかしどうにかこうにか制作物も形が出来上がってきて、そろそろ佳境に入ってきたかなと思っていた頃、自分の中で何となくですが違和感を覚えるようになっていたのです。

当初はこの違和感は何なのだろうと思っていたのですが、暫く考えていくうちにようやく見つけることが出来ました。それは製品名を表している文字の書体とフォントです。何というか、製品の写真がドンと大きく出ているため、製品名が霞んでしまっていたんですよね。確かにインパクトはあるかもしれませんが、そのチラシを見た人が何という製品名だっけと分かって貰わなければ意味がありません。というわけで、慌ててフォントを大きくし、同時に書体も変更しました。すると、製品の写真に負けないくらいのインパクトを与えることが出来たのです。

そうして何とか完成させることの出来たチラシですが、得るものは非常に多かったです。とりわけ、文字の書体やフォントはちょっとした大きさや形で、その印象を大きく変えてしまうことを学びました。今後はこの経験を活かし、より一層素晴らしいカタログやチラシ作りに邁進したいと思います。そして、いつかは先輩達を超えられるよう、頑張っていこうと心に決めました。