フォント選びの悩み

印刷物やプレゼンの資料を作るとき意外と迷うのがフォントだと思うのですが、ほかの人はどうやってフォントを選んでいるのかが気になっています。

私はほとんど感覚です。なんとなく雰囲気が合ってる気がする!とか、やわらかい雰囲気だから丸みのある書体がいい気がする!とかそんな感じです。ですが、かなりの頻度でこの書体じゃないよな。ってことがあるんです。

普段からデザインに携わっているから余計に思うのかもしれませんが、少しの線の太さ、丸さ、角の違いでも大きく印象が変わってしまって他の書体や全体の雰囲気に合わなくなってしまう、ということが多々あります。その度にモリサワとかの有料のフォントを購入しようか迷うのですがいつもその値段に心が折れてしまいます。

私は主に印刷物やプレゼン資料はIllustratorで作るのですが、本当に理想に一番近いフォントでも違うな、と思った時は文字のアウトラインをかけて自分の納得いく形に変形させてしまうことがあります。ただ、タイトルや見出しだけならまだしもこれを本文にまでやっていたら途方のない作業になってしまいそうですね。

皆さんはどうしているのでしょうか。諦めて一番近いそれっぽい書体を選んでいるのか、一から考え直して納得のいくぴったりな書体を探し続けるのか。私は迷わず前者を選んでしまうのですが、中には後者もいるのでしょうか。

少し話は変わりますが、一度フォントを作ろうとしたことがあります。なんと作りたい文字のガイドデータを選んでダウンロードしてそのガイドデータに書き込むorパスデータ等を貼り付けて専用のサイトにダウンロードするだけでオリジナルのフォントが作れることを知り試しに作って見ました。

ですが、なぜかダウンロードは出来たもののIllustratorでは使用できず、Macに入っているメモで唯一使用出来ただけでした。きちんと原因を調べてIllustrator等で使用出来れば印刷物作成の度に自分の理想の書体を作るのも有りかな。と思っています(場合によって、制作時間やコストを考えると現実的ではないかもしれませんね。)

そんなこんなでそれぞれの印刷物やプレゼン書類の雰囲気に完全に沿った書体を毎回探したり用意したりするのはなかなか難しいなと思ってしまいました。逆に言えば、細かい書体のカーブ一つまでこだわれるというのはなんたる贅沢なのか、と思います。しかしいつかの先生の話で「デザインは細部に表れる」というのを聞いたことがあります。その書体の細かい部分までこだわってこそ本物のデザインなのかもしれません。