Wordのフォントで書体を設定し、美文字を目指した話

書道をやれば、字が綺麗になると思っている人は多いですが、いえいえ、そんなことはありません。私は小学校三年生から六年生まで書道に通いましたが、まったく綺麗になりませんでした。よく「字が汚いんだよねぇ」といいながらスラスラと綺麗な字を書く女性がいますが、私はそんな女性に当てはまりません。男性の字と間違われることはしょっちゅう、職場では「私以外の人にお礼状を書かせて」と上司から言われるほどでした。しかし、現代はパソコン社会!手書きなんてほとんどないので、なんとかやってこれたのです。

しかし、手書きはしなくて平気と逃れられなくなる日が来ました。子どもの幼稚園の入園です。クレヨン一本からポケットティッシュにまで名前を書かなくてはいけません。シールやスタンプなど便利なものはお金がかかるので、夫に却下されました。というわけで、手書きをするしかなくなったのです。子どもが私の字を見て汚いと思い、友達からも指摘され、先生からも残念なお母さんと思われる。そんな未来を考えると絶望し、なんとかしなければ、と重い腰をあげることにしました。

とはいえ、お金がかかるのは貧乏性なのでいやだったので、ワードを活用することに。まずは一般的な美文字を目指すために、ワードのフォントでHGS教科書体、大きさ80を設定し、一ページに一つの平仮名を印刷する作業をしていきました。あとは子供の名前を、同じくHGS教科書体でたくさん並べたものを印刷。それをひたすらなぞりました。ちなみに、HGS教科書体以外にも、HGP行書体やMS明朝など、綺麗な字はあります。なぜそんな中でHGS教科書体を選んだかというとボールペンで書いた時に番見栄えが良いと感じたからです。

好みの問題あるかと思いますので、お好きなフォント書体を選ぶと良いと思います。話戻りまして、ひたすらなぞる作業を繰り返すと、指が覚えていくのか一日でHGS教科書体までにはいかずとも、近い字が書けるようになりました。今までの字とは雲泥の差です。自分自身で感動し、まだ平仮名が読めない子供にも自慢してしまいました。

このことで調子に乗り、幼稚園で可愛い字を書く日が絶対に来るなと予測した私は、次にHGP創英角ポップ体をひたすらなぞるという作業し、かわいいかつ綺麗な丸文字風の書体を書く技術をゲットしました。今では幼稚園のお祭りのポスターなどの行事で大活躍しています。

美文字は、本を買ったり、習いに行けばコツなどをつかめていいと思いますが、あまりお金をかけたくないという方はWordのフォント書体を活用すると、手っ取り早くできるようになりますのでお勧めです。