「フォント」「書体」は今や自分らしさを表現する手段

パソコンやワープロが普及する前、手紙や年賀状は手書きで書いて出していました。 30年くらい前から日本語ワープロが普及し始めると、フォントや書体について少しずつ意識はするようになってきましたが、パソコンが爆発的に普及する前はせいぜい明朝体やゴシック体を使う程度でした。

自分が個人的に作成する文書に限って、角ゴシック体で文書を作成して「自分らしさ」を表現していました。 今の世の中は年賀状は勿論、チラシ広告、はたまたCDあるいはDVDのラベルなど、昔は自分で作成するなんて考えられなかったあらゆるものがパソコンを使って作成できるようになりました。

そうすると、フォントや書体にはどのような種類があって、どんなシーンで使い分けなければならないかということに詳しくならなければなりません。 ビジネスシーンで使う場合には、もはやビジネススキルの一つと言っても過言ではありませんし、CDやDVDのラベルなど、私的なものを作成する場合には自分らしさを表現するための「ツール」であります。

見ていて楽しいフォントや書体は、角ポップ体や丸ゴシック体ですが、私がよく使うフォントは、CDやDVDのラベルを作成する場合には、メイリオを使います。 余りカチッとした書体ではなく、どこか柔らかい印象がありながらもよく目立つ点が気に入ってよく使っています。

年賀状を作成する場合も、「あけましておめでとうございます」とか「謹賀新年」などはさすがに行書体を使いますが、年賀状の本文、例えば自分自身や家族の近況などはメイリオを使います。 年賀状は、昔なら年頭のあいさつという性格がありましたが、現在は年頭のあいさつだけではなく近況報告という性格も大きくなっていると思います。

見た人が見ていて楽しいと思う年賀状にするためにも、ユニークな書体を効果的に使うべきではないかと考えています。 メールソフトでメールを送る場合、以前はMSゴシックかMSPゴシックでメール本文を書いていましたが、最近は游ゴシックでメールを書いています。

メールの中にも、やはり自分らしさを表現したいと考えています。 メールのフォントや書体を見ただけで、誰から来たのかがパッとわかることで、それも自分らしさを表現する手段となりうると考えています。 昔はフォントや書体なんて特別に意識はしませんでしたが、今では「アイデンティティ」にもなりえます。目的やシーンに応じてどのようなフォントや書体を使うか意識して、上手く活用することが重要な時代になってきています。