私はどちらかというと機械音痴で、パソコンなども入力さえできればよいというタイプです。ウインドウズ10のパソコンにしているのも仕事で使うからです。
そんな無粋な私は最初にウインドウズ10でワードを開いたときに、それが2016であることに驚きました。
考えてみると1995年くらいから文字はパソコンで書くようになっていたんですね。当時は明朝体とゴシック体しかなかったかしら、という曖昧な記憶しかありません。
私が新しいパソコンでウインドウズ10を使ってワード2016を開いたのは去年の夏です。古いパソコンがいきなり虹の橋を渡ってしまったので、へそくりでようやっと支払ったまあ私としては精一杯のパソコンでした。
それで文字を書いていたのですが、よほどのことがないと、指定された書体のフォントをそのまま使っていました。つまり与えられたファイルのフォントをそのまま流用していたということです。
ところが、色々な仕事があって「MS明朝体で12ポイント」などの制限がある場合があり、それまでは、大抵その書体のフォントが使われていたので、確認するくらいだったのですが、どうも新しいワード2016では違うらしい、とチェックするうちに気がつきました。
それが「游明朝体」との出会いなのですが、最初はちょっと「イラッ」としたのです。なぜなら、「どのように読むのかがピンと来なかった」からなんです。
この「游明朝体」はOUTLOOK2016でもよく見るフォントで、最初は自分の好みの日本語の書体なんて気にしたことがなかったので、「どうしたらいいかな」とひっかかるのが面倒くさい感じでした。
でも、なんだかもやもやしていても仕方ないなと思い、ウィキペディアなどで調べてみたら、どうも「游明朝体」というのは有限会社字游工房(じゆうこうぼう)というところが手掛けた最新のプロフェッショナル向け書体であるらしいと分かってきました。そうすると、現金なもので、「プロフェッショナル向けならいいではないか」というポジティブシンキングと「ゆうみんちょうたい」と読むのか、なんだ、そんなに奇天烈でもないね、という安心感からでしょうか。愛用するようになって今にいたります。
もともと英語などのフォントに関してはわりとこだわりがあったのですが、日本語は長く「MS明朝」と思っていたので、少し自分が進化したような気がします。
これからは日本語の書体、またフォントにもこだわりを持ってインパクトのある文章を書いていきたいと決意を新たにしました。