普段はあまり書体やフォントというものを意識する機会が少ない方も多いかと思いますが、仕事や趣味で使用する印刷物を作ったり、ホームページや動画などを作成するときにはついこだわりたくなってしまうものですね。
個人的にもグラフィック関係の勉強をしていたということで、フォントにはこだわっていた時期がありました。どの書体やフォントを使用するかによって創作物の印象がガラリと変わるため、あれでもないコレでもないと日々模索していたものです。今ではあまり覚えていませんが、当時はIllustratorやPhotoshopで使用できるフォントは大体覚えているくらいでした。
そんな数多くのフォントの中でも特に好きだったのが「KFひま字」というフォントでした。このフォントはいわゆるフリーフォントというもので、無料で提供されているありがたい存在です。このフォントと出会ったのはなにか柔らかい、可愛らしい雰囲気が出せるものはないかとインターネットで探したのがきっかけで、フリーフォントであるのにギリシャ文字やロシア文字などまで対応しているという優れた点が魅力でした。ふわっとした優しい雰囲気が出せるのもまた魅力的で、趣味で行っていた動画制作の字幕などにも活用していたものです。「KFひま字」には「KFひま字ワク」など様々な種類があるのもまた使い勝手がよく嬉しいものでした。
フォントには初めからソフトなどに入っているものや、購入して使うもの、そして先に挙げたフリーフォントがあり、どれも重要な存在です。特にフリーフォントは製作者の遊び心が溢れているものが多く、商品のロゴマークやアニメのタイトルなどに寄せたパロディ的なものも多く作られています。これらを活用することで制作物を特徴あるものに仕上げることができるため、グラフィックデザインをする上ではかなり重宝する存在となります。
勿論フリーフォントといっても著作権などは製作者にあるため、きちんと利用規約に従うことが大切です。特に商用利用の可否は非常に重要なポイントとなるため、事前にしっかりと確認してから使用する必要があるでしょう。
かっちりとしたものを選べば真面目な雰囲気に、ポップなものを選べば楽しげな雰囲気になるなどフォントというものは視覚的に制作物の印象を左右する大切な要素です。フォント探しは自分の好きなタイプのフォントと出会えると非常に嬉しい気持ちになるなどまるで宝探しのような気分を味わえるため、一度は経験してみてほしいものですね。